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8.16に思ったこと。「夏休み作文」

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8月16日(土)

昨日、戦争が終わった。

昨日は、あらゆる情報を集めて、興奮して遅くまで寝られなかった。

「これからどうしていけばいいんだろう。

明日の朝の、国民体操はあるのだろうか?
早起きしなければならないのだろうか。」


目を覚ますと、ゆっくりと明けた朝だった。
階段を下りていくと、母がいつも通り、遅めの朝食を準備していた。

「ご飯よ~~」

いつも通りの、かけ声だ。

食事のお祈りの後、私は、言った。

「これから どうしていけばいいんだろう。」

天皇陛下を信じ、勝つことだけを考えてきた。
戦争に、勝つことだけを考えてきた。


人生の全てを、財産の全てを、
この身の全てをそれに、捧げてきた。

つらい日々だったが、全ては、天皇陛下と大日本帝国の、栄光なる勝利のため。
どんなに、強いられようとも、汗水流して、がんばってきた。


「これから、何をして、どうやって生きていけばいいんだろう。」


周りを見回してみると、全てがなくなっていた。



遠いとおい、小さな島、ニューブリテン島で死んでいった、おじいちゃん。
もう、帰ってこないお父さん。

焼け野原の、那加の町。大垣の町。

死んでいった、友達。愛した人。


一体、、、どうすればいいんだろう。。。? 何を信じて?




蝉の声は、昨日にも増して鳴いている。風は無い。

徹夜で躍る、郡上踊りは、玉音放送の後、今年も先祖供養のためにつつがなく行われた。
京都の、大文字も火がつくだろう。


「悲しい魂が、どうか、好きな人のもとへ帰ることができますように。」
わたしは、手を合わせた。






平和とは一体なんだろう。
これ以上の平和があるのだろうか。





我々は、自由である。
生きることも、作ることも、笑うことも、鳴くことも、自由である。

原宿、明治神宮前で、100人の若者に8月15日は何の日ですか?
と聞いたら、52人が知らないと答えた。

当然、バカっぽい人を選んだのであろうが、ショックだった。
私も同じ若者だ。

おじいちゃんはニューブリテン島で死んでしまったし。
おばあちゃんも戦争の話は嫌いだった。


画一化された、人生設計の教育は、69年目を迎え、
他人と同じように、生きることになれてしまった。

教育は日本の神話も忘れ、私たちは自分の祖先がいることすら、忘れてしまう。

つながりを忘れてしまう。


東北。FUKUSHIMAでは、まだ 自殺が後を絶たない。
同じように、69年前も、戦争が終わった後、自殺する人はたくさんいた。



信じてきたものが、崩壊した。



今一度、自由になれないだろうか。?



信じるものが、何も無いのなら。

自由になれないだろうか。


この、美しい世界を、自分の大切な人を、大切な思いを信じて。


一輪の花に、この世の美しさの全てを見る。
繊細な小さな小さな花びらの中に、壮大な美しさを感じる。

ママの笑顔に、この世の全ての喜びを見る。

あなたの体温に、時の永遠を感じる。



それを、信じて、生きていくことができないだろうか。



この美しさを、守り、育み、つなげることを、仕事に、生きていけないだろうか。




私は、そうやって、生きることを、自分に許した。

この身と、この心全てを使って。
全て、元々、いただいたものだ。

わたしの
全てを、あなたに あげます。

だから、笑って

だから、泣いて。

だから、生きて。



できれば、一緒に遊んで。



木歌[Mocca] 拝

Rest in Peace. Pray for all .

#NOWAR#PEACE#JAPAN#Summer#816#2014






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